これからは、ますます経営戦略の一環として、社員の「人材育成」への取り組みが大切な時代です。
会社で活躍してくれている古参社員が若かった時代は、情報やIOTやAIなどの影響もありません。
社員は、上司の言うことを聞き、ただ毎日それに従って働いているだけでも十分な時代でした。
しかし、現代は情報も技術もそんな時代に比べて、ものすごい速度で進んでいます。
5年前の常識ですら通じないような速さです。
社長や一部の人間の脳みそだけでは、このスピードの速い時代についていけなくなってしまいます。
これらかは社員一人ひとりの「考える力」がますます重要になってきます。
「今後AIやITテクノロジーが新たな価値を生み出す時代になる」のは間違いないのですが、それを具体的に担うのは人材です。
そうなると、「今の時代にあった人材を育てる」ということが戦略的にとても大切になってきます。
ただし、人材は一夜にしては育ちません。
子育てと同じで、技術はもちろん、価値観や人格まで、ゆっくり時間をかけて形成されていきます。
いつかくる危機に備えて、「人材育成」を経営戦略の一つに掲げて長期的に取り組まれることをお勧めいたします。
戦略的人材育成
これからの「人材育成」に必要なことは、「社員の可能性を最大限に引き出す」ということと、「長期的視野に立って企業に貢献できる人材を育てる」ということだと思います。
そうなったときに、単に教育、訓練といった狭い活動ではなく、主体的、自立性をもった人材が必要。
その社員の能力向上により、企業の業績の向上と社員の能力発揮の統合を目指すことが大切です。
人材がいない会社は成長することはありません。
特に製造業や運送業などでは、社長一人でできることはたかが知れています。
また、中小企業は、管理職もプレイングマネージャーが多く、なかなか人材育成に時間が割けないのが現状です。
かといって、生産年齢人口が減少している中、求人をしても、中小企業にすぐに人材が流れてくる時代でもありません。
仕事があっても、受けれる人材がいないと、たちまち会社は破綻してしまいます。
そうなる前に「社員をどう育てていくか」を、早いうちから戦略的に考えていくことが会社にとって重要です。