人材育成が必要な理由
これまでの時代、人材は代替え可能で、削減されるコストの一つでした。
しかし現代は刻一刻と経営の環境は変化しています。
少子高齢化・人口減少に伴い、働き手が減少。
そうした中で景気が少し上向くと、各所で人材不足が起こってきます。
また若い人たちの価値観の変化により、「やりたがらない仕事」というのも増えてきました。
今、どの企業でも大半が「人材」で悩んでおられます。
そして、多くの経営者様が人材の重要性に気づき始めました。
このサイトにたどり着いたということは、あなた様も、何かしらの人材についての危機感をお持ちなのではないでしょうか?
現代は、「より働きやすい環境」というものが求められています。
その「より働きやすい環境」を作るために、企業が一番大事にしなければいけないのは人材です。
卵が先か、ニワトリが先か、のような話ですが、働きやすい環境というのは、経営者だけでなく全社員で作っていくものです。
組織を変えなければ環境は変わりません。
経営者を含む一人ひとりの意識が、次第に環境を変化させていきます。
人材育成することが、組織改革に繋がり、職場環境を整え、さらに人材が育ち...と、良い循環を生み出します。
人材は、企業のもつ資産(ヒト・モノ・カネ・情報)の中で、最も付加価値を生み出します。
結局は人材なしでは成り立たないのです。
人材育成に効果的な5S活動
「より働きやすい環境」を作るために最も適しているのが5S活動です。
5S活動とは「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」の略で、製造業や病院などで取り組まれている職場環境を整える活動です。
- 整理
要るモノと、要らないモノを分類し、要らないものを捨てること - 整頓
要るモノを、誰にでも、すぐに取り出せるようにすること - 清掃
ゴミや汚れがない綺麗な状態を維持すること - 清潔
3S(整理・整頓・整頓)が維持されている状態 - しつけ
3Sが定着し、決められたことを守れる風土になっている状態
しかし、5S活動とは「ただきれいにするための活動」ではありません。
5S活動を効果的に着実に行えば、まず職場は安全で、尚且つ、無駄のない効率的な職場に変化します。
そして、そのプロセスで人が育ってき、同時に少しずつ組織改革が起こります。
その結果、職場環境はより良いものとなり、また、利益を生む企業体質へと生まれ変わります。
5S活動が人材育成に効果的な理由
先ほども述べましたが、5S活動は単なる綺麗にする活動ではありません。
効果的な5S活動は、日々の整理・整頓・清掃の活動の中で、社員が自分たちで見て、気づき、考え、行動し、改善することを促していきます。
それを習慣的に行っていくことで、社員はこれまで気づけなかった様々な自社の問題点、改善点にも気づくようになります。
同時に、それを解決する能力も身に付けていきます。
それによって、これまでいつも受け身だった社員が、いつの間にか自主的に考えて動くようになってきます。
指示待ちだった社員は自ら何かを生み出す人材に変わっていきます。
また、5S活動での共通の目標を通じ、社員同士が関わり合うことで、コミュニケーションが生まれ、組織全体に活気が出てきます。
報告・連絡・相談なども自然にできるようになってきます。
そして、会社に危機的状況が訪れても、社員同士が協力し合い、一致団結して問題を解決しよういう空気が生まれます。
結果、組織全体が生まれ変わることになります。
5S活動はその為の一つの手段であり、一つのツールなのです。
しかし、その結果得られるメリットは数え切れません。
5S活動は最も費用対効果の高い人材育成である
会社の存続を「人材」無くしては語ることはできません。
インターネットやIT機器の発達により、人と人のつながりやコミュニケーションが希薄になっていく現代。
「人材育成」は、とてつもなく大きな力を生み出す財源です。
時間や労力などのコストはかかりますが、5年10年と長い目で見ていくと、コスト以上の大きな利益となって会社に還元されます。
目先のことに囚われていてはいけません。
一歩先の未来を見据えて人材育成に取り組むことが重要です。
是非、あなたの会社にも3S活動を取り入れてみて下さい。