「部屋を片付けよう!」「整理整頓しよう!」と思い立つのはどんな時ですか?
部屋が散らかっているときですよね。
これはオフィスでもご家庭でも共通です。
そこで、いざ片付けを行動に移そうとしたときに、多くの人がミスを犯してしまいます。
それは「これらのモノをどのように収めよう」という発想です。
これがあなたを整理下手にしてしまう一番最初の過ちです。
収納グッズを買ってはいけない
「あるモノをどのように収めるか?」という発想で片付けをしようとしたとき、必ず「スペースがない」「置き場所がない」という問題が出てきます。
そうなると次に考えるのは、
「どうやってスペースを作ろう?」
「上手に収めるアイデアはないかな?」
ということ。
そこで収納アイデアを調べたり、収納グッズに手が伸びたりということになります。
でもここであなたに向き合って頂きたい現実があります。
それは「放っておくとモノは増え続ける」ということです。
収納アイデアや、収納グッズで一時的に綺麗に片づけても、モノが増えてくるとまた「散らかる」「スペースがない」という同じ問題が起こります。
モノが散らかる一番の根本的原因はモノが多いことです。
モノがないところでモノは散らかりません。
これは屁理屈でもなんでもなく、モノは多ければ多いほど散らかるという現実があります。
まずはそこに向き合っていただくことが、整理上手への第一歩です。
整理上手になるにはまず「捨てる」すること
散らかった部屋を片付けて綺麗にするためにやることは、「収納スペースの隙間を埋めること」ではありません。
「捨てる」することです。
「整理」には「要るモノと要らないモノを分けて、要らないモノを捨てる」という意味があります。
片付けにおいて行う整理とは、この「要る要らないを分類して捨てる」という作業なのです。
職場で行われる「5S活動」というのを聞いたことがありますでしょうか?
5Sとは「整理・整頓・清掃・清潔・躾(しつけ)」の略で、職場の完全面・効率面を向上させるために、会社全体で取り組む活動のことです。
この5S活動を行うとき、一番最初に行うのが「整理」です。
そして、整理をやった後に「整頓(必要なモノがいつでもすぐに使え状態にする)」を行います。
要るモノと要らないモノが混在した状態では、「必要なモノがいつでもすぐに使える状態」にはできません。
必ず無駄が発生し、効率を下げてしまいます。
ですので、まずは「整理」をして、要らないモノを無くすことがとても大事な作業だということです。
「収納」するのはその後です!
収納する前に部屋を整理してみよう
では、あなたのいる部屋を見渡してみて下さい。
「これ随分使ってないなぁ」「これもう要らないんじゃないの?」というものが必ずあるはずです。
そういった「不要なモノ」「不要かもしれないモノ」に一つひとつ向き合って、分類していくことが整理の第一歩です。
①「要る」「要らない」の分類
一気に全部はできませんので、まずは最も片付けが必要な場所、モノが多い場所、範囲が広ければ、棚一段や、引き出し一段から始めて下さい。
棚や引き出しなどに入っているモノを全て引っ張り出して、「要る」「要らない」を分類していきましょう。
なるべく直感でサクサク振り分けて行ってください。
職場の場合は一人では判断できないモノもあると思います。
その場合は「保留」という分類を作ってください。
②「捨てる」「期限を決める」
分類が終わり、「要らない」と判断されたものは処分してください。
次に「要る」と判断されたものを整頓していくのですが、中には「要ると判断したけど、今のところ使う予定がないモノ」も混じっているかと思います。
そういったモノには「赤札」を貼って、別に分けて管理して下さい。
重要なのは「いつまで置いておくか」という期限です。
「保留」で分類したものも、同じようにいったん赤札で管理して下さい。
こうして不要なモノを処分すると、必ずスペースが生まれてきます。
本格的に整理を行うと、多くの場合、収納の為に新たに棚を買い足すということが必要なくなってきます。
③「整頓」「収納」
分類が終わったら整頓、収納です。
職場の場合は特に「使いやすさ」など効率面を重視して置き場所を決めて行きましょう。
見栄えが綺麗になっても効率が悪くなってしまえば本末転倒です!!
以下の整頓の際のコツをヒントに整頓してみて下さい。
- 動線を考慮する
- 同じモノはなるべくまとめること
- 使用頻度によって場所を考える
- 定位置化する
- 標示(ラベル・看板)を施す
ここで「利便性を高めるため」「デッドスペースを活用するため」に必要であれば収納グッズを利用して下さい。
④適正量を決める
整理を行っても、やはり放っておけばモノは増えていきます。
そこで、整理整頓された状態をキープするために必要なのが適正量です。
あなたにとって、会社にとって必要最小限の量はどれくらいでしょうか?
それを決め、一定に保てるように定量化してしまいましょう。
「これは○○個以上保持しない」と量を決定します。
個数で決める方法の他にも、「このエリアに収まらないモノは捨てる」といったような、スペースから量を決める方法や、「1年以上使わなければ捨てる」という風に期間で決める方法もあります。
このように一つひとつの定量を設定することでモノの量を一定に保つことができます。
整理は定期的に行いましょう
一度整理をして、定量・モノのルールを決めても、やはり新たなモノは増えて来ます。
また、その時「必要」と判断されたものでも、時間が経てば「不要」になるモノも出てきます。
ですので、整理は定期的に行っていく必要があります。
モノが散らかったら、すぐに収納グッズは買わずに、まずは整理を行って要らないモノを捨てることから始めて下さい。
職場の場合は赤札作戦から始めて下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。