今回は3S活動の「整頓の5頓」についてご紹介します。
まず3S活動の整頓とは、「必要なモノを必要な時に誰でもすぐに使えるようにするいこと」です。
「誰でも」とは、「今日入った新入社員でも」のレベルです。
でもどうやってそんな状態を作ればいいの?
そんな時に活躍するのが「5頓」です。
定位置!
定方向!
定量!
表示!
標識!
5人揃って
この定位置・定方向・定量・表示・標識という5つのプロセスを行うことによって、「整頓」の状態ができ、モノは格段に使いやすくなります。
ではこのプロセスを順を追って説明します。
ここでは、「整理」のプロセスが終わって、「要らないモノがなくなっている状態」である前提です。
1.定位置
整理が終わってモノが必要なモノだけになったら、モノ一つひとつの定位置を決めます。
それぞれのモノの住所を確定していくということです。
これを進めていくことによって「あれはどこいった?」が激減します。
2.定方向
定位置を決めたら、同時に定方向を決めてしまいます。
方向がまちまちだと、見栄えも悪く、使うときに持ち替えるという動きのロスが発生するので、より効率的な置き方を考えるのがコツです。
また刃物など扱いに注意が必要なモノは、より安全で、かつスムーズに取れる工夫をしましょう。
3.定量
定位置と定方向が決まったら次は定量。
モノ一つひとつの量を一定に保つように仕組み化をします。
定量を決めることで、過剰在庫によるキャッシュフローの悪化をなくし、逆に在庫が足りないという事態を減らすことができます。
まずはそれぞれの必要最低数を割り出すことから始めましょう。
4.表示 & 5.標識
定位置~定量までの工程が確定したら、仕上げに表示・標識を行います。
表示はモノに対して名前やどこのものかという表記をすること。
標識は場所に対してそれが何をする場所なのかを表記すること。
ポイントは表示(モノ)と標識(場所)とを対にして行うことです。
これによってどこに何があるか誰でも一目でわかるようになります。
まとめ
以上が5頓のプロセスです。
これらの5段階のプロセスを行うことで、探しモノをなくし、動きのロスをなくし、「新入社員が初日からどこに何があるか誰にも聞かずに取り出せる」仕事環境を作ることができます。
まずは、整理で不要なモノをなくし、定位置を決めることろからはじめていきましょう!