私たちが5S活動研修を担当させていただいている会社様で、5Sの「整理」に関する個性的で面白いアイデアがあったのでご紹介します。
その前にまず整理とは、「要るモノと要らないモノを分けて、要らないモノを徹底的に捨てること」です。
重要なのは徹底的に処分することです。
働く職場に要らないモノがあるほど、そしてそれが必要なモノと混在すればするほど、探しモノが増え、効率的な作業環境を遠ざけてしまいます。
5Sを始めたら、まずは徹底的に要らないモノを捨てましょう。
さて、そこで効率的に不用品を処分するための赤札作戦という方法があります。赤札作戦とは?5S活動の強い見方!迷ったら貼るだけ必殺「赤札」
これは、赤札と呼ばれる札を要るのか要らないのかわからないモノにペタペタ貼っていき、そういった不明なものを見える化するためのアイテムです。
この手法を多くの会社様におススメしてきたのですが、中には物を捨てるのが苦手で、「赤札を貼ることにすら心理的ハードルがある」というケースもありました。
そこで、その会社の社員さんが頭をひねって出したアイデアが、赤札のワンランク下の「イエローカード」です。
赤札を貼る代わりに、まずはこれを貼っていきます。
通常赤札は一つのモノに1枚貼ずつ貼っていくのですが、ここの社員さんは考えました。
そして「複数の社員が同じモノに貼っていくことがOK」というルールにしました。
これによって「多く貼られたモノほど不要である」ということから、「モノの不要度」を見える化しました。
その2週間後、一定枚数を越え、正式に不要と判断されたモノに、レッドカード、つまり赤札が貼られるというルールです。
もし同じケースで悩まれている方は、ぜひイエローカードを活用していただきたいとの同時に、「作戦が上手くいかない時はどうすればいいか??」という発想の参考にしてもらえれば幸いです。