企業のコロナ危機を救う希望「5S」
リーマンショック級とも、東日本大震災級とも言われるコロナショックによる経済危機。
多くの企業が打撃を受け、廃業に追い込まれたり、リストラを余儀なくされるなど、危機的な状況に直面しています。
このページをご覧になっているあなたの会社も、例外ではないと思います。
そんな状況の中、
- 会社の経済状況が逼迫する現状で、出来る限りのコスト・固定費を削減したい!
- 仕事が激減する中、社員を解雇することはできない、かと言って社員を遊ばせておくわけにもいかない!
- できれば、景気が回復した時に備えて会社に体力をつけておきたい!
このように考えている企業様は、多いかと思います。
そんな辛い状況の中において、「5S活動」が、あなたの会社を救う希望の光になってくれます。
今こそ5S活動で「コスト削減」「生産性向上」
整理整頓は社内のムダを徹底的に排除する活動
「5S」とは、「整理・整頓・清掃・清潔・躾」の略で、トヨタが取り組んだことでも有名な、企業や医療現場における改善活動です。
5S活動は、ただ片づけをしてきれいにする活動ではありません。
5S活動は「安全」「効率的」「快適」な職場を作ることを目的とした活動です。
5S活動の中でも基礎にあたる「整理」「整頓」は、ムダを徹底的に排除する活動です。
取り組めば必ずコストは削減でき、固定費を下げられるようになります。
まず「整理」では、モノをしっかり「必要」「不要」と分類し、要らないモノは徹底的に処分して、社内を本当に必要なモノだけの状態します。
次に「整頓」では、必要なモノを、誰でも迷わず、素早く使えるようにして、仕事場を最も効率的な状態にします。
また同時に、すべてのモノに対し、本当に必要な量を維持管理できる体制を整えます。
整理・整頓によるメリット
社内が本当に必要なモノだけになれば、多くのスペースができます。
場合によっては、別で借りている倉庫なども規模を収縮したり、解約できるかもしれません。
また、モノが使いやすくなれば、作業は快適になります。
一つの動作でも「探す」「迷う」「移動する」などのムダな動きや、ムダな時間を削減していけば、どんどん作業スピードが上がり、生産性は上がります。
そして、必要なモノを必要な量でしっかり維持管理できる体制ができれば、ムダな買い物がなくなり、コストが下げられます。
このように、5S活動によって「ムダを無くす取り組み」を突き詰めていけば、様々な固定費を減らしていくことができます。
さらに、作業のミス、不良品、残業、労災事故など、マイナス要素をすべて無くしていくことにつながります。
5S活動は、御社のこれからの企業活動にとって大きな助けとなります。
コロナショックの今がチャンス
5S活動は通常業務と同時進行でコツコツ進めていく活動ですので、こういった理想的な体制を作るのは、とても時間がかかることです。
しかし、コロナによって時間と人手に余裕があるとすれば、「業務のムダがないか?」「本当に今のやり方が効率的か?」など、これまで目を向けてこなかった部分を、一気に見直すチャンスです。
企業にとって、ムダがなく効率的な体制をしっかり作っておければ、景気が戻り、受注が増えたときに余裕を持って対応できる状態を作ることができます。
ピンチを3Sで乗り越えた枚岡合金さん
3S活動で有名な枚岡合金工具株式会社様が3S活動を始められたのは、経済的危機に陥った時だそうです。
にっちもさっちもいかない状況の中、一念発起して3活動を始められました。
その結果、10年の取り組みで経常利益率が約5%UP。
品質が向上し、クレームが激減、探し物が減って生産性が向上したとのことです。
まずはモノと向き合う「整理」
これを機会に5Sに取り組もうと思われた企業さんもいらっしゃるかと思います。
その時は、まず全社員に5S活動の意義や目的をしっかり共有してください。
5S活動は継続してこそ大きな効果を発揮します。
そうなるとモチベーションの維持も重要になってきますので、全員で会社の危機を乗り切るためには、同じ方向を向いて協力することが大切です。
そして、まずは「整理」からのスタートです。
「整理」とは、「要るモノと、要らないモノを分けて、要らないモノを徹底的に処分する活動」です。
社内にある全てのモノに対して、「それが本当に必要か?」改めてジャッジして、不要と判断したモノは徹底的に処分していきましょう。
「整理」のやり方などについては、こちらの記事に詳しく書いておりますので、ぜひ参考になさってください。
コロナに負けないように、力を合わせて頑張っていきましょう。