5S活動はただ整理整頓や掃除をして会社をキレイにする活動ではなく、それらを習慣的に行って、全員にとって当たり前にできる風土にしていく活動です。
そのためには、全員で活動していく必要があります。
そして、しっかりと早く会社に5s活動を定着させていくためには、月に一度全員で集まって5S会議をして、計画や振り返りをしながら進めていくことが理想的です。
ただ会社によっては、どうしても全員で活動できないという場合もあります。
そういった会社の場合どのように活動していけばよいのかについてお伝えします。
5S活動のために全員で集まれない場合
全員で活動出来ない理由は会社によって違います。
- シフト制なので全員で集まれない
- 常にお客さんが来店するので店を止められない
- 製造をストップできない
- 日勤人は集まれるけど夜勤を巻き込むのが難しい
など様々な理由があります。
全員で集まれない場合は、まずは集まれるメンバーで集まってしっかり計画を立てて、集まれないメンバーにも役割分担するようにしてください。
「今月はここまでやりたいので、あなたはここを願いします」という形で、一人ひとりに役割を振り分けます。
個々にしっかり活動すれば、結果としては全員で活動していることになります。
ただし、最初から重たい役割をお願いしないようにしてください。
5S活動は通常の自分の業務とは別に行う活動になります。
そこで最初からハードルの高い役割を頼むとしんどくなってしまいますので、まずはハードルを下げた簡単なことからやってもらうようにしましょう。
なるべく負担にならないような形でしっかり継続していく。
そうすることで活動すること自体が自然になってきますので、少しずつハードルを上げるようにしていくようにしてください。
5S活動を見える化しよう
個々に活動を進めていった場合、それぞれ何をやったか、とても見えづらくなってしまいます。
それを解消するために、必ず1ヶ月に1回、活動した内容をリーダーが取りまとめて掲示板などに貼り出すようにしましょう。
例えばあなたが一生懸命お掃除をやったあと、誰かから「めっちゃきれいになったね!」と言われると「やった甲斐があったな」と感じることと思います。
逆に誰からも何も言ってもらえなかった場合、「評価されなかった」「気づいてもらえなかった」と、残念な気持ちになってしまうことがあります。
5S活動も同じで、役割分担されて、せっかく頑張ってやってもそれが評価されなかったら「頑張り甲斐がない」と感じてチベーションが下がってしまいます。
5S活動を継続していく上では、この「やったことを評価される」というのはとても大切なことです。
5S活動の目的として評価されるためにやる活動ではないのですが、全員を巻き込んだ活動にしていくとなった場合、このような承認欲求を満たすことは重要な要素となってきます。
一人ひとり何をやったか記録して伝わる仕組みを作りましょう。
しっかりと共有することで、他の部署も「あの部署があんなに頑張っているから、うちも頑張らなければ」と、お互いに刺激を与え合うことができます。
またいいアイデアをパクり合って社内に展開していくことも期待できます。
5S活動は少人数チームで
大勢いる会社の場合、大人数で一緒に話し合って…とやっていると話しまらないし、絶対サボる人が出てきて全体に浸透しづらくなってしまいます。
そこで4~6名に分けて、そのチームで動くようにしましょう。
チームに一人ずつリーダーを決めて、会議で決まったことや成果などをリーダーがまとめて、それをリーダーだけの会議で報告。
次にこんな活動をしたいという提案をして、承認を取って次の活動を行う。
1ヶ月クールでこのように進めていくようにしてください。
とにかく全員が参加して、ハードルは低くてもしっかりと継続していくことが何よりも大切です。
詳しくはコチラの記事を御覧ください。