このページでは、株式会社オージック(イセキテック事業部)様の3s活動の軌跡と活動アイデア事例をご紹介していきます。
前回記事の続きとなります。
- オージック・イセキテック事業部様の3S活動改善アイデア事例①
- オージック・イセキテック事業部様の3S活動改善アイデア事例②半年経過
- オージック・イセキテック事業部様の3S活動改善アイデア事例③
- オージック・イセキテック事業部様の3S活動改善アイデア事例④1年の成果
オージック様は歯車・精密ギアを製造している企業様です。
2018年02月~8ヶ月目の3S活動事例
各部署でリーダーをしている若い社員の方々も、まとめたり発表することにもすっかり慣れて、開始した当初とは印象も変わってきました。
実際の活動も進展しています。
まず生産管理チームは棚にロケーション番号を表示。
同時に棚の見取り図も製作。
これで、どの棚の何段目に何があるのかすぐ分かるようになり、取り出す時も、戻す時にも時間短縮が実現!
区画線も引かれました。
これで台車も通れる道幅がしっかり確保でき、通行も作業もスムーズになりました。
品質保証チームでは棚の整理が進みました。
戻すものが分からなくなっていた部品類にしっかり定位置を決めました。
それ以外の消耗品も、モノと場所にしっかりラベル。
使用したモノ、移動させたものが、ちゃんと元の場所に戻せる仕組みができました。
社員さんは「定位置化のやるべき方向が見えてきた」と報告してくださいました。
続いて仕上げ・研磨チームは工具を形跡管理(姿絵)。
表示もしっかり行い定位置・定量化ができました。
フライスチームは工具の引き出し内を細かくラベル表示。
工具を見つけるスピードが早くなりました。
2018年03月~9ヶ月目の3S活動事例
オージック・イセキテック事業部様は3S活動を開始されてから8ヶ月。
定例会での社員さんの様子や活動の報告などを見ていると色んな変化が現れてきました。
今回特に感じたことは、話し合いが活気づいてきたこと。
初期のころの話し合いでは発言も少なく、意見もあまり出なくて、静かな話合いでした。
ところが今日は特に沢山意見が出て、ガヤガヤと賑やかな話合いになってきたと感じました。
以前は活動に積極的ではないのかな?と感じるような社員さんからも今では問題点や改善案の提案を積極的に意見されていて、これまで出なかった問題点が同時多発的にどんどん出るなど、これまで気づかなかったことに気づくようになってきたのがよく分かりました。
日々の活動でも、どんどん改善が進んでいます。
清掃のルールについて。
清掃は通常掃除機で行っている品質保証の部屋なのですが、このような清掃の要点の書かれたシートを作成。
それを掃除機に掲示。
これによって、誰が清掃しても漏れや抜けが無くなるという標準化のアイデアです。
要点シートも写真付きでとても分かりやすいです。
続いて栓ゲージの整頓。
色を利用しての分類。
しっかり標示も行い、空いている場所と戻す場所が一目で分かるようになりました。
この色を利用した整頓が判りやすかったのでマイクロメーターにも利用。
色んなモノがどんどん使いやすくなっていってます。
色は整頓で絶大な効果を発揮する必殺ツールです。
(作業速度を加速させる「色」の力を活用して業務改善!)
続いて、検査機器棚の整頓。
これは数か月前からコツコツと実行。
置き場所が散らばっていた検査機器を一か所に集約して、種類ごとに分類。
仕切りを使ってきっちり定位置化。
一つひとつに標示と、ここでも色を利用した分類。
収納キャビネットには持ち出し一覧表を掲示。
表には先ほどの色分けの色と、誰が持ちだしたか分かるように、マグネットの名札を貼れるようなっています。
時間をかけて、かなり工夫した整頓を施されました。
これでかなりスピーディに必要な機器を取り出し、戻すことができ、持ち出された際の所在も一目で分かるようになりました。