5S活動から社員の【気づく力・考える力・解決する力】が育つ社風づくりをサポートする会社 Smile System Supportの代表・上石です。
今回は、摂津にある株式会社テックビルケア様の5S活動(3S活動)の改善事例です。
テックビルケア様は、消防設備等点検や定期報告、貯水槽維持管理などビルのトータルメンテナンスをされています。
現在は3ヶ月に一度5Sのコンサルティングに行かせていただいております。
地震に備えて安全な職場作りを!
2018年6月18日に大阪北部を中心に起きた地震の影響で、会社が摂津市ということ今日の5S定例会を開催できるか不安だったのですが、連絡したところ「大丈夫です!」とおっしゃられたので訪問しました。
社内を拝見したところ、全く被害がないように見えたので、「震度弱6だったのにあまり被害なかったんですね」と聞くと、「すべて昨日のうちに片づけたんです!すごかったんですよ!」とおっしゃられました。
食器棚の食器は割れ、PCは落ちて一つは破損し、壊れてしまったようです。
そして、揺れもすごかったみたいで、今もなお続く余震がとても怖いとおっしゃっておられました。
そんなこともあり、今日の定例会は自然と耐震に向けた討論になりました。
次の対策として、書棚に耐震のツッパリ棒をしたり、PCが落ちないように、滑り止めを買ってこようなど、色んな案が飛び交いました。
災害の中でも地震は特に予測できないので、日々暮らしていると忘れがちです。
しかし一度経験すると、本当に社内の耐震対策が必要なことが肌で感じられます。
「安全」は3S活動(5S活動)に取り組む上で最も重要な目的の一つです。
やはり、事故やけががなく、元気で健康に働けることが何よりも大事なことです。
この安全を守るためにも、まずは、今一度、社内を見まわし、耐震は大丈夫か?などを見直してみましょう。
会社の地震対策についての記事も、ぜひ併せてご覧ください。
テックビルケア様の5S活動
前回2018年の6月にお伺いしたときは、大阪北部での地震直後で、食器棚の食器が割れ、パソコン一つ落下して壊れてしまったということがあり、5Sの講座では耐震について考えて頂きました。
今回は業務効率についてです。
テックビルケア様は、活動し始めて1年半ほど経ちます。
活動開始当初から業務が忙しく、活動する時間もあまり取れず、わずかな時間で頑張ってくださいました。
2年目に入った現在も、まだまだ業務が忙しく、5S活動も徹底的に行うことが難しい状態でした。
そこで、整理・整頓・清掃の活動から少し進んで「業務効率」に特化した改善を考えてもらうようにお伝えしておりました。
そして今回の「業務改善の仕組化」の講座で、講座内で残業時間を計算してもらったところ、なんと、全体的な残業時間が大幅に減っていることが分かりました。
この数ヶ月「どうやったら自分しかできない仕事を他の人にやってもらえるようになるのか?」と部署ごとで話し合われたそうです。
そして、それが少しずつ行動に移されていました。
特に、これまで現場作業の方がその延長で行っていた事務作業を事務員さんに引き継ぐことができ、現場の方の負担が減り業務も効率化されていました。
まだ完全な仕組化はされていませんが、社員さんの中に業務改善の意識が習慣になりつつあるように感じました。
また、今回の講座内のワークでは「自分たちの業務で仕組み化できること」を考えてもらったところ、色んな提案がで出ました。
- 書類整備
- 報告書の作成
- 道具整理
- カルテ、定期メンテの入力
- 資材管理
- 日程連絡
- 見積
- 契約書の作成
- 送付物の処理
- TEL対応
- 業務のマニュアル化
- 求人広告(各部署でできるように)
- 書類の届け出
- 集金
簡単なものから時間のかかるものまであると思いますが、一つずつ確実に形にしていければ、さらに業務が効率化して、さらに残業が減ることが間違いないでしょう。
次回は三か月後の2018年の12月。
この中からどれだけ実現しているか楽しみですね!