人材育成

会社で管理職が育たない原因と解決策!5S活動を通して人材育成する方法

5S活動で管理職を育てる

経営者さんの悩みの一つに、「リーダー・管理職が育ってくれない」というものがあります。

私もよく経営者の方から「社員をリーダーシップ研修などに行かせみたが、あまり変化がなかった」というような声を聞きます。

 

社員を役職者に任命したものの

  • 「部署をまとめる力がついてこない」
  • 「役職者自身のモチベーションが低い」
  • 「結局以前と変わらず業務100%になっている」

このようなことで悩んでる会社も多いかと思います。

今回はこの役職者が育たない原因と対策についてお伝えします。

管理職が育たない原因

管理職が育たない原因①「役割が明確でない」

まず役職者が育たない原因の一つ目は「役割が明確でない」が挙げられます。

役職者に任命する時、その社員さんに「役職者としてやってほしいことを具体的に」伝えられているでしょうか?

 

5Sの研修で会社を訪問したとき、色んな役職者の方の話を伺っていると、どうやら最初に「役割をわからずに任命されている人が多いな」と感じました。

 

役職者としての仕事が増えたとしても、自分の役割が明確でなければ、気づけば自分の仕事に没頭してしまい、部署全体を見渡せていない状態に陥ってしまいます。

そうなると部下もついてきてくれません。

 

これに対する対策は、まず役職者に「自分がどんな役割で、どこまで自分の判断で物事を進めれるのか」という役職者としての「権限」を明確にすることです。

権限が明確でなければ、自分では判断ができず、責任を負うこともないので成長しません。

 

まずは「これは任せる!」という役割と権限を明確にして伝えるようにしてください。

 

管理職が育たない原因②コミュニケションスキルを学んでいない

役職者が育たない原因のもう一つはコミュニケションを学べていないことです。

そのコミュニケションスキルとは「伝える力」「意見を聴いてまとめる力」です。

 

役職者には「チームをまとめる」という役割があります。

チームが一丸となって、同じ方向を向いて最大限の能力を出すことができれば、とても強い組織になれます。

 

そのために必要なスキルが「伝える力」と「意見を聴いてまとめる力」です。

 

「伝える力」とは「なぜそれをするのか?」という目的を論理的に説明する力です。

同じ仕事でも目的を論理的に説明できないと、社員はやらされ感を感じて、うまくチームをまとめることができません。

この力を育てるには、常に目的意識を持つこと、それを相手へ伝える訓練が必要です。

 

次に「意見を聴いてまとめる力」とは、相手の話を聞き、仮に相手が自分と違う意見であっても、否定せずに最後までしっかり聴くという訓練が必要です。

例えば、部下がせっかく意見を出してくれても、それを頭ごなしに否定をしてしまうと、部下は「否定するなら最初から聞くなよ」と思って、どんどん意見を言わなくなります。

逆に、部下が話しやすくなる聴き方ができれば、部下からはどんどん意見やアイデアが出てきて、個々のモチベーションが上がり、チームが活性化してきます。

 

このように、しっかり相手の話を聞き、部下の意見をまとめ、自ら率先して行動することで、部下との信頼関係ができ、協力者がどんどん増えていきます。

組織として会社で役職者が育たない問題を5S活動で解決

上記のような訓練を継続的に行っていくのは、個人任せではなかなか難しいです。

 

リーダーシップを学ぶ研修などもたくさんあります。

ですが、こういった研修を一度受けたからといって、次の日からできるようなものではありません。

 

大事なのは学んだことを日常的に行い、積み重ねていくことです。

それを自社内でも行えるのが5S活動です。

 

5S活動は整理整頓や掃除を行って会社を綺麗にしましょうという活動ではありません。

5S活動の本質は、自分たちでルールを決めて、決めたことを自分たちでしっかり守っていく組織を作っていくことです。

 

社内で5S活動を徹底するには、部分的な活動や不定期な活動ではできません。

日ごろから継続に行い、習慣化していくことが必要です。

そしてそのためには、組織内のコミュニケーションや活動を仕切るリーダーシップが必要になってきます。

 

5S活動は社員主導のボトムアップ形式で行うことで、社員一人ひとりの自主性が向上します。

とくに活動を率いるリーダーに権限を与えることで、5Sを通してリーダーとしての責任やリーダーシップを継続的に学ぶことができます。

 

また5S活動を成功させるためには、チームの協力が必要になってきます。

リーダーは5S成功のために、定期的な5S活動の会議や活動の中での社員とのやり取りの中で、「伝える力」「意見を聴いてまとめる力」を学ぶことができます。

 

実際、弊社が行っている5S活動の研修でも、5Sリーダーを任せた社員がその後に役職者になっていったという事例が多くあります。

5S活動を活用すれば、リーダーを育て、チームワークを向上させ、組織を強化していくことができます。

 

 

5S活動にどのように取り組めばよいかは、以下のページを参考してみてください。

5Sとは?最初に知るべき5S活動の意味・目的・効果の出る進め方と事例

まとめ

管理職が育たない原因①「役割が明確でない」

対策:役職者に「自分がどんな役割で、どこまで自分の判断で物事を進めれるのか」という役職者としての「権限」を明確にすること。

 

管理職が育たない原因②「コミュニケションスキルを学んでいない」

対策:

コミュニケションスキル「伝える力」をつけるために、常に目的意識を持ち、それを相手へ伝える訓練を行う。

コミュニケションスキル「意見を聴いてまとめる力」をつけるために、相手の話を否定せず最後までしっかり聴く訓練を行う。

 

これらの問題を解決して、組織として管理職を育てていくには「5S活動」を行うのが効果的。

 

スマイルシステムサポートでは、5S活動の基礎知識、進め方、確実に定着させる秘訣などを、2時間で学べるセミナーもご用意しております。ぜひご活用ください。

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  • この記事を書いた人

(株)Smile System Support

全国で5S活動研修・セミナー・コンサルティング・講演活動を行っています。5S活動を通して社員一人ひとりが自ら考え行動する組織を作るお手伝いをしています。

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